アロマは自律神経の乱れを整えるのにも効果的!おすすめの精油と使い方
疲れがとれない、肩がこる、頭が痛い、寝つきが悪い、眠れないといった症状に悩まされていませんか?
また、一時的な体の不調ではなく、一つ良くなったら、またどこかに不調を感じるといったことはありませんか?
その原因は自律神経の乱れかもしれません。
はっきりとした病気でもないのに、「シャキッとできない」「疲れがとれない」といった不調に、アロマの力がやさしく働きかけてくれます。
自律神経の乱れを整えるのにおすすめのエッセンシャルオイルから、セルフケアでも簡単に利用できるアロマの使い方を紹介します。
どんな状態で自律神経のバランスは乱れるの?
季節の変わり目や、就職・転職、引っ越しなど、新しい環境に対応しようとすると体は緊張し、ストレスを感じます。
仕事や育児で忙しかったり、寝不足になったり、生活が不規則になってしまっているときも、体は緊張し、がんばろうとします。
そんなとき自律神経のバランスは乱れやすくなっています。
自律神経はアクセル的役割の交感神経と、ブレーキ的役割の副交感神経からできています。
シーソーのように、どちらかが優位な状態のとき、一方はパワーダウンします。
「がんばらなくっちゃ」といった前向きな気持ちであっても、「ストレスと戦おう」「ストレスから逃げよう」と交感神経が強まると、自律神経のバランスが乱れます。
眠っているときやリラックスしているときに働く副交感神経の出るタイミングが、ストレスを感じる時間が続いたり、不規則な生活などで少なくなってしまうと、体はしっかりリラックスできていないので、「疲れがとれない」「だるい」「眠れない」などの不調となって現れるようになります。
【症状別】自律神経を整えるのにおすすめのアロマオイル
アロマオイルのベースとなる精油(エッセンシャルオイル)は、自律神経を調節している視床下部に働きかけます。「良い香りだな」「好きな香りだな」と感じた心地よさやリラックスした気持ちが視床下部に伝わり、副交感神経を優位にすることができます。
副交感神経は、寝ているときやリラックスしているとき、食事をしているときなどに優位になりますが、アロマの力で同様の状態を作ることができるのです。
自律神経を整える精油の代表格はラベンダー。リラックス効果が高く、幅広い効能をもっていますが、毒性や刺激が少なく安全で使いやすいので人気があります。また、ベルガモットもイライラや不安感など精神的な症状に働きかけてくれます。ストレスがきっかけの食欲不振や便秘などの胃腸の不調も和らげてくれます。
症状別におすすめの精油を紹介しますが、「この症状にはこの精油でないといけない」と決めつけて選ぶ必要はありません。好きな香りであることが第一条件です。
(1) 肩こり、筋肉のこり
自律神経のバランスが崩れているとき、不調は体に現れます。「肩が痛い」「背中や腰がつらい」といった症状を感じる場合が多いようです。
☆おすすめの精油
ユーカリ、レモン、レモングラス、ローズマリー、ベルガモット、ラベンダー
(2) 頭痛、頭がおもい
肩こりをそのままにしておくと、肩や首の筋肉は硬くなり、付近の血行が悪くなります。その結果、頭痛を感じるようになります。
☆おすすめの精油
ユーカリ、ペパーミント、グレープフルーツ、ローズマリー、ティーツリー、ベルガモット、ラベンダー
(3) 冷え
自律神経の乱れから、体内の血管が収縮し、血行不良な状態になることがあります。体内に血液や栄養素が行き届きにくくなると、体は冷えやすくなります。
精油でリラックス効果を高めて、血行を良くして体を温めるようにしましょう。
☆おすすめの精油
パイン、ローズマリー、ゼラニウム、ジンジャー、サイプレス、ジュニパーベリー、ラベンダー
(4) 不眠、寝つきが悪い、眠りが浅い
自律神経の乱れから、肩こりや筋肉痛以外にも胃腸の不調、不眠などの症状を感じる人も多いようです。眠りの質が悪くなってしまうと、副交感神経の出番が少なくなってしまうので、ますます不調が続いてしまいます。
規則正しい生活リズムと、良質の睡眠がとれる空間作りを心がけましょう。
☆おすすめの精油
ヒノキ、ベルガモット、ローズマリー、オレンジスイート、ゼラニウム、イランイラン
(5)便秘や下痢など胃腸の不調
自律神経がバランスを崩すと、血行不良、代謝力の低下を引き起こします。その影響で便秘や下痢など胃腸の不調が現れることもあります。
☆おすすめの精油
オレンジスイート、ペパーミント、ユーカリ、グレープフルーツ、レモングラス、ローズマリー、ベルガモット、ラベンダー
(6) リラックスしたい
自分自身が自律神経のバランスを崩していることに気づかないまま、不調に悩まされている人も多いのですが、定期的に季節の変わり目などに体調を崩していると「あ、また自律神経の調子が悪い時期だな」と感じる人も多いようです。
自分で危険信号を感じたら、副交感神経が優位になるように、リラックスできる環境作りができるようになると心強いですね。
☆おすすめの精油
ラベンダー、オレンジスイート、マンダリン、ベルガモット、クラリセージ、マジョラムスイート
セルフケアで簡単に利用できるアロマオイルの使い方
(1) ハンカチやティッシュに1、2滴おとしてみる
ハンカチやティッシュに好きな精油を1、2滴おとしておきます。
それをバッグの中や、オフィスの引き出しにしのばせておけば、緊張する場面や気分が悪くなりそうなときに、さっと取り出し香りをかぐことができます。好きな香りでリラックスできて、副交感神経を優位にすることができます。寝るときの枕元においておくのも、良質な睡眠につなげることができます。
精油は布に数滴おとすと、シミになる場合があります。お気に入りのハンカチではなく、アロマ用ハンカチを用意しておいてもいいですね。
(2) お湯を入れたマグカップに精油を数滴おとしてみる
マグカップなどにお湯をいれて、好きな香りの精油を数滴おとせば、湯気とともに香りが漂ってきます。パソコン机にも置くことができるので、オフィスでも香りを自分だけ楽しむことができます。
間違えて飲んでしまわないように、専用のカップを用意しましょう。
(3) アロマディフューザーで香りを部屋全体に漂わせる
アロマポットも香りを部屋全体に漂わせることができ、ろうそくの火のゆらぎを眺めるのも高いリラックス効果がありますが、火の消し忘れや、うたた寝をしてしまうと火事の原因にもなるので、注意が必要です。その点、コンセントにつなぐアロマディフューザーなら安心して使うことができます。
アロマディフューザーを寝る前のリラックスタイムに利用すれば、寝つきが良くなります。また、慌ただしい出勤前などにも、香りを感じながらメイクなど準備ができれば、すっきりとした一日のスタートがきれます。
(4) アロマバス(芳香浴)でリラックス
リラックスタイムになるお風呂の時間も、時間がないからとシャワーだけで済ませると、交感神経が優位な状態のままとなり、ストレスや緊張が続いたままの状態になります。体を温めるという意味でも、シャワーだけで済ませるのはおすすめできません。
少しぬるめのお湯(38~40度)で、好きな香りの精油を1~5滴落としてみましょう。
アロマ浴では、好きな香りで嗅覚を刺激し、視床下部に伝わるのに加えて、皮膚からもアロマの有効成分を吸収することができます。
ペパーミントはメントールの爽快感のある香りでリフレッシュできますが、肌に刺激を感じやすいので、避けたほうがよいでしょう。ペパーミントなら、アロマスプレーやアロマディフューザーで利用しましょう。
まとめ
自律神経の乱れによる体の不調は、不規則な生活や、季節の変わり目など誰にでもおこりうるものです。
自律神経がバランスを崩しているときは、免疫力も低下しているので、負のスパイラルに陥ってしまいがちです。
時間に追われるような毎日を過ごしながら、いかにして副交感神経を優位にしる時間を増やすのか。
好きなアロマオイルの香りをみつけて、自分だけのリラックスモードへの切り替えスイッチを作ってみてはいかがでしょうか。慢性的にあきらめていた体の不調をやわらげることができますよ。
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